プロミスはブラックの利用が難しい…その理由を徹底検証!
「ブラックだとお金を借りることができない」とは、お金を借りたい人の中では常識とも言えることです。
しかし、たまに「ブラックでもお金を借りられるところがある!」と紹介される消費者金融があるのも確かで、名前が挙がる会社の中に大手消費者金融である「プロミス」があります。
お金を借りたいけれどブラックでなかなか借りられない、という人にとっては「ブラックでも借りられる」ことが可能な会社は非常に貴重ですし、嬉しいものです。
しかし、本当にプロミスはブラックでも借りることが出来るのでしょうか?
ブラックだとプロミスからお金を借りるのは困難
大方の予想はついていたかとは思いますが、ブラックですとプロミスからお金を借りることは困難です。ほぼ不可能、と言ってもいいでしょう。
その理由は当然ですが「金融事故を起こしている(=ブラックである)から」です。
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そもそも「ブラック」ってどんな状態?
カードローン等における「ブラック」というのは、「何かしらの金融事故を起こした」状態のことを言います。
具体的には自己破産であったり、任意整理のような債務整理から、借りたお金を返済しない(滞納している)状態になっている場合を指します。
ざっくりと言ってしまえば、「この人はお金の借り方に問題がありますよ」とひと目でわかる状態、それがブラックです。
お金を貸すプロミスが、「この人はお金に関してだらしないですよ」とすでにわかっている人に対してお金を貸すと思いますか?…ほぼすべての方が、「それはありえないよね」と思うでしょう。
慈善事業でお金を貸しているわけではないので、リスクが高い人にお金を貸すなんてことは100%…と言い切れない部分はあるものの、99%はありえないでしょう。
だからこそ「ブラックになったらお金を借りることができない」というのが通説になっているんですね。
実は「ブラックリスト入り」という言葉はない
ここまで「ブラック」と何度も出てきていますが、実は「ブラックリスト」というものがあるわけではありません。
…というのも、この「ブラック」というのは本来で言えば「信用情報に事故情報が登録されている状態」のことを指すものであり、各社共通のブラックリストがある、というわけではないからです。
しかしお金を借りられない=ブラックリスト入りしている、といった方がニュアンスとしてわかりやすいので、今は一般化されている、といったところでしょうか。
つまり、自分がブラックリスト入りしているかどうかは「信用情報次第」と言えるんです。
「ブラックリスト」の元!?信用情報って何?
ブラックリストの話をしたら、信用情報の話も外せません。
あまり馴染みがない「信用情報」というものですが、カードローンを利用していない方であっても、クレジットカードでお買い物をしていれば必ず関わってくるものなんです。
信用情報機関は日本に3つ。プロミスに関わっているのは2つ
信用情報とは、クレジットカードや各種ローンなどの契約内容(いくら借りているのか、など)や、返済状況など「客観的な取引事実」が登録されたものです。
新たにローンを組むときや、クレジットカードを発行する際など、申込者がどのようなお金の使い方をしているのかを知るために、審査の中で必ず信用情報を参照します。
信用情報機関は日本には以下の3つがあり、プロミスはそのうち「日本信用情報機構」と「株式会社シー・アイ・シー」に加盟しています。
- 日本信用情報機構(JICC)
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 全国銀行個人信用情報センター
それぞれの信用情報機関にはそれぞれ特徴があり、日本信用情報機構は消費者金融と信販会社が多く加盟していますし、シー・アイ・シーはクレジットカード会社と信販会社が多く、全国銀行個人信用情報センターは銀行や信用金庫・信用組合などの加盟が多いです。
信用情報はそれぞれ情報を共有している!
ここで知っておきたいのは、これら3つの信用情報機関は情報を「共有」していることです。
例えばシー・アイ・シーのみに加盟しているカードローンで延滞し、お金をもう借りられなくなったとします。
それなら、シー・アイ・シーに加盟していないところからならお金を借りられるんじゃないかな?…とも思えますが、「お金を滞納している」という情報は共有ネットワークによってすべての信用情報機関に伝達されています。
そのため、シー・アイ・シーに加盟していないところでお金を借りようと思っても、ブラック扱いとなって審査に通らない、というわけです。
ブラックの理由となる「事故情報(異動情報)」って?
信用情報についてはざっとおわかりいただけたかと思います。
信用情報として、申込情報の他に本人情報(氏名・生年月日・性別・住所・電話番号など)も当然登録されていますが、「ブラック」という点で見ると、重要なのは「事故情報(異動情報)」です。
これらは先程も触れましたが、いわゆる「お金を返さなかった」場合に登録される情報で、その種類は様々です。
内容によって最長10年までその情報が残るため、最高で10年間「ブラック」、つまりお金を借りられない状態になってしまいます。
しかし、逆に言えば一定の期間が過ぎればそれらの情報がなくなるため、再度お金を借りることが出来るようにはなりますので、「一度ブラックリスト入りしてしまったから人生が詰んだ」ということにはなりません。
それでは、それぞれの信用情報機関でどのくらい情報が残るのかを見てみましょう。
日本信用情報機構の情報登録期間
日本信用情報機構の場合、情報が登録される期間は以下の通りです。
内容 | 登録期間 |
---|---|
本人の情報 | 契約内容に関する情報などが 登録されている期間 |
契約の内容 | 契約継続中及び完済日から 5年を超えない期間 |
返済状況に関する内容 (入金日・残高・完済日・ 延滞など) |
契約継続中及び完済日から 5年を超えない期間 (延滞については、延滞継続中はずっと。 延滞が解消された場合、その日から 1年を超えない期間) |
取引に関する情報 (債権回収・債務整理・保障履行・ 強制解約・破産申立・債権譲渡など) |
発生日から5年を超えない期間 (債権譲渡の場合は1年を超えない期間) |
申込情報 | 申込日から6ヵ月を超えない期間 |
仮にブラックリストに入った場合、延滞を除けば5年でその情報が消えます。
延滞は継続中ずっとその情報が消えませんが、その後延滞が解消されれば1年でその情報が消えますので、まだ復帰もしやすいかもしれませんね。
シー・アイ・シーの情報登録期間
続いて、シー・アイ・シーの登録期間も見てみましょう。
内容 | 登録期間 |
---|---|
本人情報 | 契約期間中及び契約終了後 5年以内 |
契約内容に関する情報 (契約日・支払い内容など) |
契約期間中及び契約終了後 5年以内 |
支払い状況に関する情報 (残高情報や異動情報:延滞、 保障履行、破産など) |
契約期間中及び契約終了後 5年以内 |
申込情報 | 利用日より6ヶ月 |
非常に潔く、多くの情報は(契約終了後などの前提はあるものの)5年で消えるようになっています。
最長期間は日本信用情報機構と同じなので、ここまでは「ブラックになっても5年後には解消される」と考えてもよさそうですね。
全国銀行個人信用情報センターの情報登録期間
最後に、全国銀行個人信用情報センターの登録期間です。
プロミスはここには加盟していませんが、情報共有によって登録されている可能性も十分にありますので、チェックはしておきたいところです。
内容 | 登録期間 |
---|---|
本人情報 | いずれかの情報が登録されている期間 |
取引情報 (契約内容及び延滞、代位弁済、 強制回収手続き、強制解約など) |
契約期間中及び契約終了日 (完済していない場合、完済日)から 5年を超えない期間 |
官報情報 | 破産手続開始決定などを受けた日から 10年を超えない期間 |
これまでの機関と比べると厳しくなっています。
例えば延滞は日本信用情報機構の場合、解消された日から1年でその情報は消えるものの、シー・アイ・シー及びこちらの機関では5年情報が残ります。
さらに、官報情報が10年残るところもポイントです。日本では、自己破産をした場合官報に名前が掲載されますが、その情報が10年間残る、ということ。
つまり「破産したら10年間ブラックリスト入り」と言い換えることが出来るわけです。
一度ブラック入すると大変なのは、期間が長いから!
ブラック入りしてしまうと、お金を借りられなくなってしまいます。それ自体も辛いことですが、さらに辛いのは最低でも5年以上は一切借りることができなくなることではないでしょうか。
「5年~10年借りられなくたって問題ない」と思う方も多いとは思いますが、例えばその中で結婚し、家を買う…なんて話になったとき、家のローンを組むことができません。
今はよくても数年後はどうなっているかわからないため、ブラックリスト入りは絶対に避けたいところなんです。
もっと知りたい!ブラックに関するQ&A
ブラック入りしてしまったら長期間お金を借りられないことはわかった。だけど、こういうケースではどうなるの?…といった、ブラック入り・ブラックリストに関する疑問をいくつか集めました。
事故情報が消去されればすぐにお金は借りられる?
信用情報の上では、自己情報が消去されればすぐにお金を借りることはできます。
が、例えば30代の男性であれば、クレジットカードの1枚くらいは持っていることが多く、さらにそれを5年以上1回も使っていない…というのは、今の日本では少数派に分類されるでしょう。
お金を借りすぎも敬遠される対象になるのと同様、クレジットカード等を一切使っていない状態は「ホワイトリスト」と言われ、敬遠される対象になります。
その理由は2つ。
ひとつは、「クレヒス(クレジットヒストリー)」がないため「信用がない状態」であること。
つまり、その人のリスクがわからないため敬遠してしまう状態、ということです。
もうひとつは「過去に金融事故を起こした可能性がある」こと。つまり、一度ブラックリスト入りして、その情報が消去された状態なのでは?と思われる可能性です。
事故情報が消えればお金を借りるようにはなれますが、スムーズに借りられるかはまた別の話ということ。
すぐにカードローンでお金がまた借りられる、とは思わない方がいいでしょう。
事故を起こした会社でまた借りられる?
例えばプロミスでお金を借りていましたが、返済できずに自己破産してブラックリスト入りしたとしましょう。
10年後、またプロミスに申し込んでお金を借りることが出来るのか…?という疑問ですが、これはハッキリと「ムリ」と言いたいところです。
この記事の最初の方に「ブラックリストは存在しない」と書きましたが、金融事故の人の名前が載っている、各社で共有するようなブラックリストは存在しません。
…が、自社に損害を与えたとなれば、個別、つまりプロミス社内でのブラックリストに名前が載っている可能性は十分にある、と言えます(もちろん存在するとの名言はされていませんが、何かしらのデータとして残っている可能性はあります)。
どうしてもプロミスを使いたい!と思っても、おとなしく別の会社に申し込んだ方がいいでしょう。
よく言われる「申し込みブラック」って何?
ブラック入りと同時に紹介されることも多い「申し込みブラック」。
これは、短期間に多くの数のカードローンに申し込んでしまうことで「この人はこれだけ必死にお金が必要=返済出来るアテが少ないのではないか(きちんと返済できないのではないか)」と思われ、敬遠されてしまう状態のことを言います。
お金を返せない以前の問題ですので、信用情報上でのペナルティはありません。
単純に、「一度に申し込む件数が多かったから」というだけのことです。
先程、それぞれの信用情報の登録期間を表にまとめましたが、その中で「申込情報」という項目があったかと思います。
一度に沢山申し込むと、ここに登録される情報がわっと増えるため「お金が必要で困っているのでは」と思われてしまうわけですね。
申込情報は6ヶ月間保存されたあと消去されるため、「もしかしたら申し込みブラックになったかも」と思ったら、半年間スパンをあけるといいでしょう。
自分の信用情報は自分でチェック出来る?
「もしかしたら自分はブラックになっているかも」と不安になった方もいるかもしれません。
そんな時は、信用情報を自分でチェックしてみてはいかがでしょうか。
3つの信用情報機関すべてで、情報開示請求をすることが可能です。
信用情報機関名 | 開示手段 | 費用 |
---|---|---|
日本信用情報機構 | ・スマートフォン ・郵送 ・窓口 |
1,000円 (窓口は500円) |
(株)シー・アイ・シー | ・インターネット ・郵送 ・窓口 |
1,000円 (窓口は500円) |
全国銀行個人信用情報センター | ・郵送 | 1,000円 |
ある程度情報は共有されているため、全てで開示請求する必要はないでしょう。
1,000円かかりますが、インターネットからですと即時で開示できますのでオススメです。
ブラックだとお金は借りられない!ならないように注意しよう
ブラックでもプロミスならお金を借りられるというのはウソ!ということがおわかりいただけたのではないでしょうか。
もちろん、中にはブラックでもお金を貸してくれる消費者金融も存在しますが、中には正規の業者ではなく、こちらがブラックでお金を借りられないことをいいことに、法外な金利をふっかけてくる悪徳業者もいます。
そもそも、ブラックは親戚から借金を押し付けられて返済できないなどの、よほどの不幸を除けば自分の意思以外でなることはそうありません。
当然きちんと返済していればブラックになりませんし、延滞するのは何かしらお金の使い方を誤ったり、調子にのって借り過ぎたりなど自分の行動に原因があることがほとんどです。
「ブラックでもお金を借りられるところを探す」よりも、「ブラックにならない借り方を学んで、自分が本当に必要な額だけお金を借りるように意識する」方がずっと建設的ですし、大事です。
お金と賢く付き合う方法を見に付けていきたいですね。