プロミスの審査は緩い?厳しい?その実態を調査してみた
「プロミスは審査が甘い」と見ることもあれば、「プロミスは審査が厳しい」という言葉もよく見かけます。
体験談などを見ても「私でも簡単に借りることが出来た!」というものがあれば、一方で「どうして審査に落ちたのかわからない、特別おかしなところはないのに」といったものも。
一体、プロミスの審査は甘い(緩い)のか、それとも厳しいのかどっちなのでしょうか?
なぜ審査が甘いと言われているのか、実際の審査はどうなのか?気になる部分を調べてみました。
プロミスの審査は緩い?それとも厳しい?データから見てみよう
まず、多くの方が気になる部分は「プロミスの審査は結局緩いのか?それとも厳しいのか?」という部分につきるでしょう。
プロミスの審査にどれだけ可決しているのかは、「SMBCコンシューマーファイナンス」のホームページで確認することが出来ます。
プロミスはあくまでブランド名であり、本来の社名はSMBCコンシューマーファイナンスなので、そちらで確認する必要があるというわけですね。
半分以下の人がプロミスの審査に落ちている!
さて、ホームページ内「月次データ」には、どれくらいの人に、いくらくらいお金を貸しているのか…など、様々なデータが記載されています。
注目すべきは「成約率」。
これはその名前の通り、新規でプロミスに申し込んだ人に対して、どのくらいの割合で成約=契約を行っているか、というデータです。
100人申し込んで100人が審査に可決すれば成約率は100%となり、可決した人が50人であれば50%、となります。
プロミスの2018年3月度の月次データ(2017年4月~2018年2月)の中で「成約率」をピックアップしてまとめてみますと、こうなります。
4月 | 5月 | 6月 | 7月 |
---|---|---|---|
43.9% | 45.1% | 44.8% | 43.9% |
8月 | 9月 | 10月 | 11月 |
---|---|---|---|
46.0% | 46.4% | 46.8% | 47.3% |
12月 | 1月 | 2月 |
---|---|---|
44.8% | 44.6% | 45.9% |
いかがでしょうか。いずれも50%を超えた月はありません。
一番高くても11月の47.3%で、あとは44~46%あたりをうろうろしているという印象です。
「プロミスは審査が緩い!」「誰でも簡単に借りられる!」というようなイメージを持っていた方からすれば、「思ったよりも審査が厳しいのでは?」と感じるのではないでしょうか。
はっきり言って、プロミスの審査は「甘くない」!
このデータからもわかるとおり、プロミスの審査は決して「甘い」「緩い」というわけではない!ということがおわかりいただけたと思います。
実際、他の消費者金融(アコム・アイフルなど)に比べても成約率は低めとなっており、「プロミスなら簡単に審査に可決する!」というのは間違い、とまではいいませんが、誰でもそれに当てはまるわけではない、と言えるのは確実でしょう。
プロミスの審査が甘い・緩いと言われている理由とは?
プロミスの成約率は、業界でも低めと言えるでしょう。
なのになぜ、プロミスの審査が甘い・緩いと言われることが多いのでしょうか?
確かに住宅ローンや車のローンなどに比べると、審査は甘い・緩いと言えるでしょうが、少々謎な部分はあると思います。
そこでこのトピックでは、どうしてプロミスの審査が緩いと言われることが多いのかを考えてみたいと思います。
貸付条件がとってもシンプルだから
貸付条件が、もし
- 年収が300万円以上・正社員のみ
- 年齢が25歳~45歳まで
- 口座振替で返済が可能
といったものであれば「このカードローン、審査が厳しそうだな…」という印象を持つのではないでしょうか。
貸付条件は「この条件を満たした人にお金を貸します」という条件ですから、この例の場合、提示された条件3つを満たさなければ利用できないということになります。
しかし、プロミスの貸付条件は
- 年齢が20歳~69歳
- 本人に安定した収入がある
の2つだけ。
しかも、正社員だけでなく契約社員や派遣社員、パート・アルバイトでも安定した収入があれば問題ない、ということですから、かなり条件としては「甘い」「緩い」と感じられますよね。
自分がプロミスの審査に通ったから
口コミの場合、この理由が大きいのではないかと思います。
例えば「年収200万円もないフリーターですが、審査に通りました」といった、「可決するとは(自分で)思っていなかった」人が審査に可決すると「自分でも可決するなんて、もしかして審査が緩いのでは?」と思うこともあるでしょう。
そして、自分が審査に通ったという喜びもありますから、あわせて「こんな自分でも審査に通りました!なのでプロミスの審査は緩いです!」といった文面になるのかもしれません。
しかし「年収が200万円ないフリーター」という条件だけですんなり通ったとは成約率を見る限り考えづらいです。
そこにプラスして「勤続年数が長かった」「カードローン自体初めての利用だった」といった、付加価値がついている可能性も十分に考えられます。
絶対信用するな!とは言いませんが、年収や雇用形態以外の部分も審査において見られる部分ですから、それだけで甘い・緩いと判断するのは控えたほうがいいでしょう。
成約率よりは可決しやすい?否決されないポイントとは
プロミスの成約率が低めである、ということは先程のデータが語っているとおりです。
しかし、正直なところこの成約率の低さには、「プロミスの審査が厳しい」ということに加え、別の理由があるようにも思われます。
その理由とは「プロミスは審査が甘い・緩いと思った人が申し込むため」です。
カードローンの審査の結果は「可決」と「否決」の2種類しかありませんが、もっと細かく見れば「絶対に可決するような人」「可決させても問題ない人」「ギリギリで可決した人」「ギリギリで否決した人」「当然否決の人」のように段階があるはずです。
その中でも「当然否決の人」が、「プロミスは審査が甘いらしいから、自分でも可決するかもしれない!」と思い申し込みをしたものの、やっぱり否決してしまった、なんてこともあるでしょう。
そのような数字も含まれていると考えれば、もう少し本来の成約率は高いと言えるのかもしれません…。
ここで気になるのは「どのような人が否決する可能性が高いのか」です。
最後のこのトピックでは、プロミスの審査に否決しやすいであろう人の特徴をまとめたいと思います。
そもそも貸付条件を満たしていない
これに該当する人はそう多くはないと思いますが、最近では銀行系のカードローンは専業主婦の方でも利用可能!と大々的に宣伝しているのもあってか、専業主婦の方の中には「カードローンは専業主婦でも利用できる」と考える方もいるかもしれません。
プロミスの場合、自身に収入がなければお金を借りることが出来ないため、「条件を満たしていない」となってしまうのですが、それを知らずに申し込んだら「否決」となってしまいます。
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借入件数・借入額が多い
プロミスに限らず、多くの消費者金融カードローンでは「他社からの借入件数」「他社からの借入額合計」は非常にシビアに見ます。
なぜなら、借入件数が多ければ多いほど毎月の返済の負担が大きくなりますし、他社からの借入額の合計が大きければ大きいほど総量規制(年収の3分の1を超えてお金を貸してはならない制度)に引っかかるからです。
いくら貸付条件を満たしていてもこの2点に問題があれば否決されてしまう可能性はぐっと高まります。
過去に債務整理をしたことがある
自己破産・任意整理といった「債務整理」をした経験がある方は、カードローン・金融関係において、いわゆる「ブラック入り」している人となり、お金を借りることがかなり厳しくなります。
債務整理を行ったのが10年以上前であればいいですが、つい2~3年前など10年以内ですと「信用情報」に債務整理をしたというデータが残るため、「この人にお金を貸すのはよくない」と判断されてしまいます。
該当しなくても落ちる可能性はある
当然ではありますが、この3つの否決の可能性が高いポイントを満たしていなくとも、審査に落ちてしまう可能性も十分にあります。
自分が借りられるか不安という方は、プロミスのホームページに借入が可能か判断出来る簡易的なシミュレーションがありますので、そちらを利用してみるといいでしょう(利用は無料)。
細かい判断は出来ませんが、年収や他社の借入額といった部分での判断をすることが出来ます。
この段階で「お金を借りることは出来ない」と言われたら、申し込みをしても100%否決されるため、簡単な指針として使うことをおすすめします。
プロミスの審査は決して緩くない!だけど厳しすぎるわけでもない
プロミスの審査は、世間で言われているほど「審査が甘い!」「審査が緩い!」「すぐ借りられる!」というわけではないことは、成約率の数字が物語っています。
しかし、「確実に否決されてしまうであろう人」も含まれていると考えればもう少し数字が上がる可能性もあることを考えると、約半数の人は可決していると言えます。
なので、プロミスの審査は緩いものではないものの、「多くの人を蹴落とすような厳しい審査内容ではない」ということも同様にハッキリと言えると思います。
どういう人が審査に可決するか…となると、年収が一定以上あり、他のカードローンからお金を借りておらず、金融事故等も一切起こしていないような人が一番可能性は高いでしょう(さらに細かく言えば、勤続年数が5年以上…などもありますが)。
とはいえそのような人たちばかりではありませんから、「プロミスの審査が厳しいならやめておこう」とすぐに却下するのではなく、シミュレーションをした上で、申し込みをしてみてもいいのではないかな、と個人的には感じます。
実際、パートやアルバイトの方でも審査に可決している人がいるわけですから、ハードル自体はそう高くないと言えるでしょう。
プロミスは他の消費者金融系カードローンと比較しても金利が低い設定になっていますし、無利息期間もあります。初めてのカードローンとしても利用しやすいので、カードローンの利用を考えている方はプロミスも是非候補に入れてみてはいかがでしょうか。