プロミスカードの解約方法は?解約のメリット・デメリットも解説
お金を借りて、完済したら終わり!それがプロミスをはじめとしたカードローンのイメージ…という方は多いかと思います。
実際それで間違っているわけではないのですが、もしあなたが「今後プロミスからお金を借りることはないだろうな」と思ったら、そのまま放置せず「解約」したほうがいいでしょう。
プロミスを解約することでどういったメリットが得られるのか?そして解約してしまうと出てきてしまうデメリットとは?
また、プロミスを解約する手順や注意点など、今回の記事では「プロミスの解約」について迫りたいと思います。
「解約」と「完済」はどう違う?2つの違いをチェックしよう
カードローンで混同・混乱してしまうケースのひとつが「完済」と「解約」の違いについてです。
「完済したんだから、解約と同じようなものじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、解約と完済は別物です。
解約のメリット・デメリットの前に、まずは「完済と解約の違い」について学んでいきましょう!
「完済」は契約の継続、「解約」は契約の終了
住宅ローンなど、最初にお金を借りてそれを返済していき、完済したら住宅ローンは終了!…という流れになっているため、カードローンも同じように考えている方がいらっしゃいます。
しかし実はシステムは大きく違い、カードローンはいくら完済しても、契約が続いている限りは新たにお金を借りることが可能です。
プロミスなどのカードローンは、顧客(わたしたち)と「利用限度額はいくらですよ、金利はいくらですよ」という形で契約しているため、利用限度額の範囲内であればどれだけ借りてもいいですし、もちろん借りなくても構いません。
そのため、自分が借りた分を完済してもその利用限度額が消滅するわけではないため、契約も継続するというわけです。
当然、その後お金を(利用限度額の範囲内で)新たに借りることが可能です。
対して「解約」は、契約そのものを終了させるということです。利用限度額も0円(解約したのですから当然ですが)になりますし、解約後お金をプロミスから借りようと思ったら、再度審査が必要になります。
「完済して放置」は「借りている」と同義!?
カードローンの契約は、他のローンなどにも影響がある…ということは聞いたことがある方も多いと思います。
ただ、それを知った上で「私は契約はしているけどお金は借りていないから特別関係ないんじゃない?」と思っている方もいるのではないでしょうか。
実はそれは大きな間違い。
例えばプロミスと契約しており、利用限度額が50万円だったとしましょう。
以前は10万円借りていたけれど、今は完済しているから借金は0円。だから他のローンにも影響がない…というわけではありません。
プロミスと契約している「利用限度額」が問題で、プロミスと契約している以上は、借りたお金を完済していようが、していまいが、借りている額が50万円未満であろうが、「プロミスから50万円借りている」のと同じ扱いを受けます。
解約すれば当然ですが、プロミスからお金を借りることが出来ませんので、プロミスからの借金は0円、と言うことが出来ます。
お金を借りやすくなる!?解約した際のメリット
「完済」と「解約」の違いを学んだら、いよいよ解約した際のメリットに入っていきたいと思います。
さて、プロミスとの契約を解約した場合はどのようなメリットがあるのでしょうか?
ざっとこのようなことが考えられます。
- 他の借入が利用しやすくなる
- 無駄にお金を借りることがなくなる
- 心がスッキリする
- 不正利用の可能性をなくせる
それぞれの項目について、もう少し詳しく見ていきましょう。
解約すると他の借入が利用しやすくなる
先程の「完済と解約の違い」でも触れましたが、解約することで借金がなくなるのと同義になります。
なので、他社のカードローンを利用する際や、住宅ローンや車のローンなど、大きな金額の借入を考えているのであれば、解約することで審査の不利が少なくなります。
特にプロミスは「総量規制」の対象となっていますので、同様に総量規制の対象である他の消費者金融(アコム・アイフルなど)のカードローンの利用限度額にダイレクトに影響します。
他のカードローンを利用したいと考えている際、プロミスをもう使わないというのであれば解約することで審査に通りやすくなる、あるいは利用限度額が高くなる…という可能性はあります。
無駄にお金を借りることがなくなる
人とはどうしてもラクな方に行きたくなるもので、お金を借りられるとわかっていたら、ついつい借りてしまう…なんてことも珍しくありません。
しかし退路(お金を借りられる状況)を断つことでやりくりがうまくなったり、自分の収入にふさわしい出費を考えるようになれる…かもしれません。
心がスッキリする
なんとなく、お金を借りているという事実は気持ちを重くするものです。
「もし返済できなくなったらどうしよう」「あと利息がこんだけある…」など、つい考えてテンションが下がってしまうのは勿体無い!
完済したのであれば、そのまま解約することで「もう借金をすることもない」と心もスッキリ。
心配事が減るというのはストレスの原因が減るということですから、普段の生活もちょっと気分よく過ごせるかも…?
不正利用の可能性をなくせる
契約だけしている状態で、ついうっかりプロミスカードをなくしてしまうと、それを拾った人に不正利用されてしまう可能性があります。
当然ですが、解約すればそのカードは利用できなくなりますので、ATMなどに入れてもお金を借りることは出来ません。
クレジットカードの不正利用も多い昨今、カードローンのカードも同様に不正利用される可能性も十分に考えられます。
解約しておくことで、仮にカードをなくしてしまったとしても自分に被害が出ることはないので安心です。
急な出費に困る!解約した際のデメリット
解約することによってメリットを受けられますが、同様にデメリットもあります。
メリットの方が大きいか、それともデメリットの方が大きいかは「人による」ものですので、どちらが正解というものはありません。
が、「とりあえず完済したから解約しよう!」と勢いづいている場合、デメリットもしっかり把握して「自分にとってはどちらが適切な選択か」を考えることが必要です。
デメリットはざっとこのような感じでしょう。
- 急な出費に対応できない可能性がある
- 再度利用時は審査が必要
- ポイントサービスのポイントがなくなる
急な出費に対応できない可能性がある
カードローンを解約するわけですから、当然急な出費があったとき、手元にお金がないと捻出できない…という事態が起こる可能性があります。
貯金があるならそれを崩すことで対応することも可能でしょうが、どうしようもない時は「カードローンを解約しなければよかった…」と後悔することもあるでしょう。
再度利用時は審査が必要
とはいえ、一度解約してしまうと、再度「プロミスを利用したいんですけど…」と言ったところで「新規の申し込みになります」と言われるだけです。
以前使っていたからといって、特別サービスで審査ナシ!とか、利用限度額アップ!なんてことはありません。
さらに、審査も当時の状況ではなく現在の状況で行うことになりますので、以前より年収が下がっていたり、転職直後だったり…など状況が悪くなっている場合、以前に比べて悪い条件でしかお金を借りられない、ということも十分にありえます(もちろん逆もあります)。
ポイントサービスのポイントがなくなる
プロミスでは会員サービスのひとつとして「ポイントサービス」を行っています。
プロミスを継続的に利用することでポイントがたまり、提携ATMの手数料が無料になったり、再度無利息期間を利用できるなどのなかなか豪華な特典を得ることが出来るのですが、当然解約すればこのポイントもなくなります。
なので、解約する際はきちんとポイントを使ってからにすると、損した気分になりません。
プロミスを解約する場合はどうすればいい?解約時の注意点
プロミスを解約する際のメリット・デメリットはあのような感じでした。
目を通していただいた上で「解約しよう」「自分は解約はやめておこう」などなど、様々な思いがあるかと思います。
その中で「解約しよう」と思った方の中には「でも、解約ってなんか大変そう…」と想像してしまった方もいるのではないでしょうか?
こういう商品は解約が大変!というイメージがありますが、プロミスはそんなことはありません。
しかし、解約する際に注意しておきたいポイントや、知っておくとお得な知識があるのは確かです。
このトピックでは、そのような注意点や解約の流れなどを解説していきます。
「借入残高」は0円にしておく必要あり!
ついつい忘れてしまいがちなのが、「借入残高は0円にしておく」ことです。
どういうことかといいますと、プロミスは基本ATMなどが1,000円単位なため、1,000円未満の端数は切り捨てられる…と言ったら語弊がありますが、「あってないようなもの」にしていることが多いです。
端数が残るケースでは
- 端数が不足額のケース
- 端数が余剰額のケース
の2種類のどちらかに当てはまるのですが、後者はともかく、前者の場合は「完済」したことになっていますが、実際は「不足分の端数がある」状態です。
なので、解約する際はその不足分の端数を支払わなければなりません。
インターネット返済や銀行振り込み、コンビニ返済など、端数を返済出来る方法で返済し、借入残高を「0円」にしておくようにしましょう。
解約の申し込みは「電話」あるいは「プロミス店頭」で
解約の申し込みはインターネットなどから行うことが出来ません。「電話」あるいは「プロミスの店頭」のみとなっています。
ここで注意すべきは営業時間で、以下のようにどちらも平日しか対応していません。
電話 (プロミスコール) |
プロミス店頭 |
---|---|
平日9時~18時 | 平日10時~18時 |
働いている方はなかなか厳しい時間帯ではありますが、解約のためにちょっと時間を取りましょう。
1時間も2時間もかかることはなく、流れ自体は非常にスムーズです。
手順としては
1:電話をする、あるいは店頭へ行く
2:オペレーター(あるいはスタッフ)に解約の意思を伝える
3:解約手続きのための本人確認などを行う
4:解約手続きを行う
5:解約が完了
と、内容としてもとってもシンプルです。
軽いひきとめはあるようですが、「やめたいので…」と言うと素直に引き下がってくれるようですので「もしひきとめられたら…」と不安になっている方も大丈夫だとは思います。
本人確認は干支や生年月日など簡単な内容なので、特別驚くようなことはありません。
解約時にはカードにハサミを入れてくださいなどの案内もあります。
また、返済時に過剰に返済(端数分)している場合、銀行振込(店頭の場合は現金)で余剰分を返還してくれます。
「解約証明書」を発行してもらうと何かと便利
解約時には「解約証明書」を発行してもらうと便利です。
これはその名前の通り、プロミスとの契約が終了(解約)しましたよ、と証明する書類ですが、他のローンを申し込む際などにこれを提出することで、プロミスとはきちんと契約が終了しているという証明になり、審査の参考となります。
ただし、電話で解約手続きを行った場合、書類は当然ながら郵送されてきますので「自宅に郵便物がくるのはちょっと…」という方は、店頭での解約手続きにしましょう。
ただ、有人店舗は全国でもかなり少なく大都市にしかないレベルなので、住んでいる地方によっては電話での解約しかムリ…ということもあると思います。
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無料の会員であっても、「特に(継続していることで)困っていないから…」と放置していることって、本当によくあると思います。
しかしプロミスのようなカードローンの場合、解約せず放置することで「お金が借りづらい」「不正利用の心配」といったリスクが出てきてしまうのも確かなので、「もう使わない!」と思ったらキッパリと解約することも必要です。
解約することで心もスッキリ出来ますし、住宅ローンなどを考えているなら審査への良い影響もあります。
ただし、すぐにお金が借りられない、借りるとしても再度審査が必要…などのデメリットがあることも確かです。
完済したタイミングは、解約出来るタイミングでもあります。自分にとってメリットとデメリットのどちらが大きいのかを見極め、今カードローンが必要かどうか…を、今一度考えてみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。